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株式会社ニコン特別講演会
授業・学び
株式会社ニコン特別講演会実施
2024年12月10日(火)、本校の生徒162名が隣接する株式会社ニコンの新本社を訪れ、特別講演会に参加しました。
講演テーマ:「未来を創るために知ろう!ニコンと NPO から伝える責任ある鉱物調達とは?」
ニコンと言えば、カメラですが、光利用技術と精密技術をベースに様々な製品やソリューションを世の中に提供している企業です。 私たちが日常で使っているスマートフォンをはじめ、PCにもレアメタルが使われており、こうした製品を作る過程において、使用する金属を含む鉱物の採掘が必要となります。アフリカにあるコンゴ民主共和国付近の鉱物採掘においては、紛争鉱物と呼ばれ、採掘した鉱物の売買が紛争の資金源となったり、人権侵害などのリスクがあったりします。こうしたリスクのある鉱物をそれぞれの企業が使用しないように努めることは「責任ある鉱物調達」と呼ばれ、各企業に求められています。ニコンでは、自らの事業に深く関わる鉱物資源について責任ある調達を行う具体的な取り組みの一つとして鉱物資源が豊富なコンゴ民主共和国にて活動を行う認定NPO法人テラ・ルネッサンスに寄付を行っています。
今回は、テラ・ルネッサンス理事の小川真吾様のお話を伺い、コンゴ民主共和国という国やその国に住む人々の実情について写真を見せていただきながら、ご説明いただきました。遠いアフリカにある国のことではありますが、生徒たちと同じ、またはそれ以下の年齢の子供たちが実際に兵士となっている状況や、米国ドッド・フランク法によって紛争鉱物に関する規制がかかってもなお、新たな課題に直面し、なかなかこうした状況が好転しない実情についてお話を伺いました。
今、日本にいる私たち、そして中高生でできることは何か。実際に生徒から質問も上がりましたが、リデュース・リユース・リサイクルの意識、エシカル消費、聞いた話を他人へ伝えることだと教わりました。
聞いて終わりではなく、小さな一歩であっても行動することが、何かを動かす大きな力となります。
今回は、1年生から6年生までの希望者が参加しましたが、こうしたテーマに興味を持ち、まずは参加の意思を示せたこと、また参加できた生徒たちが、熱心にニコンの社員の方や認定NPO法人 テラ・ルネッサンスの小川様のお話を最後まで聞いていたことをとても誇りに思います。
社会には、校内だけでは学び得ないことが沢山あります。今後も生徒たちにとって良いきっかけとなるような、こうした機会を創出していけたらと思います。
ニコン様、認定NPO法人 テラ・ルネッサンス様には、約半年かけて実現にご尽力いただき、御礼申し上げます。