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メンターウィーク企画:【SS HELL’S KITCHEN?】
授業・学び
品川翔英では、生徒が自分で選ぶ担任を「メンター」と呼びます。 各メンターは生徒が視野を広げたり成長したりするのに必要と考える講座を長期休暇中に企画し、参加希望の生徒を募ります。 これらの企画は教員が教科や興味や関心、得意なことを活かして行われ、この講座が開かれる期間を「メンターウィーク(MW)」と呼んでいます。 受験対策や補習など、授業の延長線上に位置する講座もありますが、普段の教科学習では体験できないような活動も多く体験でき、非認知能力の育成が期待されます。
以下、英語科の青島から報告です。
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「英語を使って料理をしよう」をテーマに、7月26・27日に「SS HELL’S KITCHEN?」を調理室で実施し、中高一貫部1〜3年生が参加しました。
〇目的
1.英語を日々日常の経験の中で学ぶこと
2.その中で英語を英語として理解すること
3.言葉を文字だけでなく、五感を使って理解すること
4.家事の楽しさと大変さを体験し、食事を作ってくれる方への感謝の気持ちを認識すること
〇実施内容
1日目は: Shrimp and Asparagus Pasta, Chicken Soupの2品
2日目は: Oyako-Don and Onion Soupの2品。
2日目は生徒が家から持ってきた家庭のレシピで、親御さんに聞いたものを英語にし、みんなで協力して調理しました。
買い物メモからレシピまで、全て英語で書かれています。
[Quizlet]を使ってvocabularyを学び、レシピを見て調理を開始しました。
はじめは中々英語が出てきませんが、「玉ねぎ切るよね?(小声)、Onion, Cut!」。「え、Chop?」。「え、角切り、なんだっけ(小声)」「ダイス!Dice!」。
単語をつなぎ合わせるレベルですが、学んだvocabularyを活かしてどんどん調理を進めていきます。
もちろん、講座中常に英語で話すことは彼らにとっても難しいことでしょう。
しかし、単語レベルであっても調理する過程で、英語で理解できる部分については、教員が何も言わなくても積極的に話そうとしていました。意欲的に学び理解しようとする姿勢が見受けられ、嬉しく思いました。
〇講座を通じて…
彼らが学んだ「vocabulary」は、おそらく「受験」ではあまり役に立たないでしょう。
しかしその「学ぶ過程」で、彼らは言語習得の「コツ」を掴んだのではないかと思います。たった二日間ではありましたが、彼らが学んだことは「長期記憶」に刻まれたと思います。
特に素晴らしかったこととしては、初めて聞いた言葉でも、調理の流れや文脈からその意味を推測して理解することができたことです。
これはまさに赤ちゃんが自然に言語を学ぶ過程と同様です。
本人たちは無意識かもしれませんが、最も自然な言語習得を体験したことになります。
最後に教員から、「外国語の学びは色々なところで起こる。今はインターネットでなんでも手に入る時代。是非、この経験を活かし英語を継続的に学んでいって欲しい。それと、買い物をして、料理を作って、洗い物をしてくれる親に感謝を忘れずに。」と今後の学習について触れ本講座は幕を閉じました。