TOPICS
トピックス

【メンターウィーク企画:日本近代文学館へ行こう! 〜芥川龍之介『羅生門』とその時代~】

授業・学び

品川翔英では、生徒が自分で選ぶ担任を「メンター」と呼びます。
各メンターは生徒が視野を広げたり成長したりするのに必要と考える講座を長期休暇中に企画し、参加希望の生徒を募ります。
これらの企画は教員が教科や興味や関心、得意なことを活かして行われ、この講座が開かれる期間を「メンターウィーク(MW)」と呼んでいます。
受験対策や補習など、授業の延長線上に位置する講座もありますが、普段の教科学習では体験できないような活動も多く体験でき、非認知能力の育成が期待されます。

以下、国語科の西山から報告です。
+++
7月26日(水)に日本近代文学館に行ってきました。
初めての企画で、企画者の私もドキドキでしたが、楽しく行ってまいりました。
場所は京王井の頭線、『駒場東大前』で、東大のキャンパスのあるところです。
西口に10:30に集合しました。緑の多い街で、散策も楽しそうです!

今回は3名(高校生2名・中学生1名)が参加しました。

涼しくなれば、散策も行きたくなるようなコースでした!

到着した後は、ワークシートを記入しながら館内を見学しました。

館内は撮影禁止なので、紹介できないのが残念ですが、原稿、写真をはじめ多くの資料がわかりやすい解説付きで展示されていました。
入口で配布されたワークシートに記入しながら、皆熱心に見て回りました。
ワークシートに記入することにより、細かく展示の紹介を読むので、自然と学びが深まりました。
『羅生門』の有名な最後の一文「下人の行方は誰も知らない。」ですが、この部分3回変更したそうです。
「推敲」という言葉がありますが、そのくらいこだわるものなのですね。
1時間くらいたっぷり見て回りました。素晴らしい向学心!!
そろそろお腹もすいてきました。「BUNDANカフェ」で食事です。

「BUNDANカフェ」は、いろいろな作家にちなんだメニューがあります。
男子生徒がほおばっているのは「そぼろカレー」。宇野千代の恋人、東郷青児は大のカレー好きで、宇野千代は東郷との生活の中でカレーの腕を磨いたそうです。
そんな彼女が自著で紹介したカレーです。私もこれを頼みました。おいしいですよ!!                                                                 
お腹もいっぱいになったところで、敷地内にある「旧前田侯爵邸」へ。もちろん、あの「加賀百万石」の前田家の子孫が建てたものです。しばし、華族の生活に思いをはせ優雅な時間を過ごしました。

旧前田家の洋館はとても広くて、見ごたえ十分です。正直こんなに広いと思いませんでした。その後和館を見学し帰途につきました。
猛暑の中、足を運ぶ意義のある企画でした。生徒たちも、教室、教科書を離れての学びは新鮮だったように思います。
中でも、文豪の原稿の実物を見たり、エピソードを知ったりする経験により文学作品が身近に感じられました。
次回は、園内に併設される「日本民藝館」見学も組み込み、欲張った企画にしたいと思います。ぜひ多数の方に参加していただきたいと思います。