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メンターウィーク企画:【野外生物観察実習~生物の専門家とハイキングしよう~】

授業・学び

【 メンターウィークとは… 】
品川翔英では、生徒が自分で選ぶ担任を「メンター」と呼びます。
各メンターは生徒が視野を広げたり成長したりするのに必要と考える講座を長期休暇中に企画し、参加希望の生徒を募ります。
これらの企画は教員が教科や興味や関心、得意なことを活かして行われ、この講座が開かれる期間を「メンターウィーク(MW)」と呼んでいます。
受験対策や補習など、授業の延長線上に位置する講座もありますが、普段の教科学習では体験できないような活動も多く体験でき、非認知能力の育成が期待されます。
以下、理科の下村よりご報告です。

〇実施目的
今回の実習を通して、植物を見て”草”として認識するのではなく”単子葉類のエノコログサ”と認識できるように知識と観察眼を養えるようにする。

〇実施内容
本実習は、中学生9名、高校生14名が参加しました。高尾山をフィールドとし、東邦大学の大学生・大学院生と㈱環境指標生物の調査員の方をガイドとしてお招きし、解説して頂きながら生物観察を行いました。
生徒たちは生き物を見つけてはガイドの方に「この生き物はなんですか?」「なぜこんな形をしているんですか?」などと多くの質問をしながら生物観察を楽しんでいました。
登山コースは川沿いかつ木の多いルートを取ったので、比較的涼しい中で山頂まで登りきる事ができました。道幅が狭い所ではすれ違う登山客の方に道を譲り、「こんにちは!」と爽やかな挨拶をしている姿は品川翔英生として大変素晴らしいものでした。
山頂で昼食を取る際には、年齢が近いこともあってかガイドの方と大学生活や研究についてなどの質問をしながら楽しそうにお昼ご飯を食べる生徒の姿も見れました。
昼食後には自分たちで好きなガイドの方を選んで、ガイドごとに自由散策の時間を設けました。ガイドごとに専門分野が異なるので、生徒たちは自分の好きな生物を専門としているガイドの元でより詳しい解説を聞きながら山頂付近を散策していました。
散策が終わった後はケーブルカーを使って下山しました。下山した後、簡単な振り返りを行い解散しました。

〇講座を通じて…
生徒からは「思っていたよりも色々な種類の生物を観察できて面白かった」「葉の裏や木の隙間など、自分で歩いていても絶対見つけられないような視点でガイドの方が生き物を見つけていて凄かった」などの感想が出ました。ガイドの方からは「生徒の皆さんは礼儀も正しく、興味津々で聞いてくれるので、こちらも解説しやすかった」とご好評を頂きました。
本実習を通して、身近な生物に対する理解と生物多様性についての理解が深まったと思います。

協力:東邦大学 地理生態学研究室、動物行動学研究室の皆様 ㈱環境指標生物 調査員 勢井様